ふるさと納税型クラウドファンディング 知って欲しい“精神病”のこと。 精神障害者の“社会復帰”と“居場所づくり”に力を貸して

  • 2023年11月01日~2023年12月31日
  • 30% プロジェクト進行中
  • 現在の寄附金額
    303,000
  • 目標金額
    1,000,000
  • 支援件数
    11
  • 残り日数
    0

受付終了

プロジェクト詳細

精神障害者が生きやすい社会をつくる為 私たちは活動しています

精神障害者が生きやすい社会をつくる為 私たちは活動しています

私たち「認定NPO法人よりどりみどり」は渋谷の地で25年に渡り精神障害者の方々の支援を続けてきました。
精神疾患は日本人の4人に1人がかかる可能性がある身近な病気です。にもかかわらず病気に対しての偏見が根強く、正しい理解がなされていない現状があります。

私たちは精神障害者の方たちが地域社会で安心して生活できるよう精神福祉に関する様々なイベントの開催を通じて理解を深める活動をしています。
そして、精神障害者の個々の自立生活を支援するため、仕事の練習の場を提供する「みどり工房」と「みどり食堂」という二つの施設を運営しています。

その始まりは、平成10年の秋。精神科を受診しているお子さん(当時30代)を持つお母さまや地域住民が彼らの居場所作りを始めたことがきっかけでした。その時、渋谷区内で精神障害者が通える場所は恵比寿方面に一か所のみという状況でした。
最初はランチのみの外食やお花見という単発の活動からスタートし、細々と封入作業などの内職に挑戦。徐々にできる作業を増やすことで、平成15年4月「精神障害者共同作業所」として東京都及び渋谷区に認めていただきました。平成23年からは就労継続支援B型事業所として「みどり工房」を立ち上げ、障害はあっても世の中の役に立ちたい&社会復帰をしたいという利用者(以下メンバー)の思いから平成25年にさらなるチャレンジで地域の皆様もご利用いただける二つ目の事業所「コミュニティ・カフェ部門みどり食堂」をオープンしました。
その結果、接客や調理などの作業で働く練習を重ね、企業への就職が決まったメンバーもいます。

また、コミュニティ・カフェ部門では、地域住民と食で繋がる、子ども食堂ならぬ「どなたでも食堂~お夕ご飯の日」を月に一度開催しています。手作りの食事を囲みながら年齢の垣根を越えた人々が集まり、メンバーはじめ地域の方々との交流の場になっています。
精神病はストレスなど様々な要因で誰もがなりうる病気です。自分の住んでいる地域で安心して相談できる場所や、社会復帰する為に体を慣らす練習の場があり、それらの情報にたどり着ければ、休むことの不安や焦りも減り、回復へ近づくと思います。
身近な病気に目を向け、障害のある人もない人も誰もが自分らしく生きられる社会をつくる為、私たちは日々活動しています。

社会復帰に向けてひとりひとりの個性を活かす“就労支援”

社会復帰に向けてひとりひとりの個性を活かす“就労支援”

"私たちが運営する「みどり工房」では、各人がそれぞれの目標に向けてステップアップを実現できるよう、パソコン入力などの簡単な事務作業から名刺やはがきの制作作業、外部での受注清掃作業、刺子やブローチづくりの手工芸など多くの作業を“よりどり”用意し体験する機会を増やすようにしています。
さらに二つ目の事業所「みどり食堂」では、メンバーが社会との接点を持ちながら仕事の練習ができるよう、一般の方々にランチやお弁当を提供しています。

当事業所へ通う前のメンバーは、引きこもりや長期入院のため台所に立ったこともなく、包丁の持ち方も切り方も知らない人もいます。スタッフのサポートを受けながら調理や接客など1つ1つ小さな作業のチャレンジを積み重ね、一人でお客様へお出しする食品が作れるようになったメンバーもいました。お家でご家族へお味噌汁を作って「父と母が喜んでくれた!」という嬉しい報告を聞くこともありました。

利用者の声 
「ひきこもりの人が社会復帰するには、引きこもっていた年数と時間がかかります。職歴もない僕がみどり工房の仕事の練習をして、体力づくりや健康管理、仕事の取組み方を学び、やっと就職活動ができるようになりました。この場所があったからこそ、自分を見つめなおし、将来の可能性を模索できたのだと思います。」

「掃除とかレジとか色々なことができて勉強になりました。また今後のことに生かしていきたいと思います。」

“生活支援”と“居場所づくり”

“生活支援”と“居場所づくり”

事業所へ通うメンバーは、不眠に悩む方も多く朝起きることが難しかったり自宅から出れない日々が続き、運動不足に陥りがちです。食事もコンビニやお菓子で済ませるなど、食生活や生活のリズムが乱れていることがあります。社会復帰を目指すにはまず生活を整えることが基本です。

「みどり工房」では生活支援として、毎日手作りの昼食をメンバーに提供しています。季節の野菜を使い、添加物の少ない家庭料理です。時には職員と一緒に料理や盛り付けを手伝ってくれるメンバーもいます。体調が悪く作業ができなくても、工房に顔を出し、お昼ご飯を食べて帰ることが、社会復帰への第一歩となるのです。
行く場所があり、そこに居場所があるということが社会で生きていく上で大切なことだと私たちは考えています。

利用者の声 
「社会復帰をする上で、みどり工房がなければ今頃まだただただ病気と向き合っていただけの日々だったと思います。メンバーやスタッフの力を借りて元気になれました。」

「今現在では通院する他、通うような所がないので、居場所になっている。知人など会える人がほとんどいない為、みどり工房に来ることによって、孤立することが防げている。」

障害者が安心して生活できる社会をつくる“啓発活動”

障害者が安心して生活できる社会をつくる“啓発活動”

私たちは精神病について、たくさんの方に興味を持ち知っていただきたいという思いから、精神保健福祉の啓発活動に取り組んでいます。
一般の方にも参加していただける「精神保健福祉講座」を年に一回開催し、病気の理解や、病気になった時に使える社会制度について学びます。
地域のイベントやお祭りでは、メンバーとともに手工芸品や手作りのお菓子などを販売し、法人のパンフレットをお配りしています。

昨年度のボランティアの受け入れは延べ126名(通所のみ)、各大学から10名の実習生にも来ていただき、現場の仕事を体験していただきました。
そして「コミュニティ・カフェ部門みどり食堂」では食を通じての“居場所づくり”にも取り組んでいます。毎月第三金曜日に開催している子ども食堂ならぬ「どなたでも食堂~お夕ご飯の日」は施設に通うメンバーと、地域の皆さんの交流の場となっています。

開催のきっかけになったのは、「みどり食堂」にいらっしゃるお客様でした。みどり食堂には、ベビーカーを押した小さなお兄ちゃんとベビーが、お母さまと一緒にお弁当を買いに来てくださったり、すぐそばの高齢者は、お弁当を2食分の購入してくださる方もいます。
お子さん連れの若いお母さまは、「子供は、お父さん以外の大人とご飯を食べたことがない」というお話をしていました。また、2つまとめて買われる高齢者の方は、「その内の1つを、夜に戴いている」とおしゃっていました。
様々な理由で、いろいろな形でお夕ご飯を召し上がっていることがわかりました。
このような現状を知り、温かいご飯をご一緒に召し上がっていただきたいな~と思い、2017年よりお夕ご飯の日を用意しています。

ボランティアさんのご協力の元、食堂で作ったご飯をお夕ご飯の会場へ運び、幼稚園児から高齢者までいろいろな方々との交流をしています。
この数年は、コロナ禍で旅行の機会も減ったため「食を通じて旅をする」をテーマに、世界各国&日本の郷土料理を準備して食べ物で各地を巡っています。
美味しくて珍しいご飯と共に、自然と精神保健福祉に関する理解も深まる効果を目指しています。ぜひ、お気軽にいらしてくださいね。

毎月第3金曜日 17時~19時
参加費:大人700円(テイクアウト750円)・小人350円(テイクアウト400円)
*材料をそろえますので、事前予約をお願いしております。

ボランティア参加者の声
「ボランティアを通じて地域の人たちとかかわれるということを学びました。
人見知りもあり障がい者の人へ自分から話しかけることがなかったので、ボランティアを通して貴重な体験をしています。
今までふれていなかったことをやれるので、新しい発見が多く楽しいです。」

「地域の人や周囲の人たちが、障碍者や福祉についてもっと学ぶべきではないかとボランティアをしていて思いました。障害者に対してみんなが理解をしている社会を作っていきたいです。」

「みどり工房」と「みどり食堂」の運営にご協力ください!

精神の障害は調子の不安定なことが特徴のひとつです。無理せず休むことは病気を悪化させないためにも大事なことですが、運営的にはマイナスになり、経営が不安定です。
中には、みどり工房への復帰を目指しながら、入院生活を送るメンバーもいます。私たちは、彼らがいつでも帰ってこれるようこの場所を守っていきたい、その想いでこの活動を続けています。
精神障害者の働く練習の場と居場所の確保に皆様のお力が必要です。
 
また今年2023年には「みどり食堂」が立ち退きのため、「みどり工房」「みどり食堂」ともに渋谷区内に引っ越しをいたしました。
新な場所で地域の皆様に活動を知っていただけるよう、来年度は広報活動に力を入れていきたいと考えております。
皆様の温かいご支援を何卒よろしくお願いいたします。

プロジェクトのスケジュール

①施設運営費
②広報活動費  施設パンフレット作成・法人パンフレット作成
        メンバー募集チラシ作成、食堂用広報チラシ作成、ホームページリニューアル
令和6年4月~令和7年3月まで随時

応援してくださる皆様へ

  • 認定NPO法人よりどりみどり

    認定NPO法人よりどりみどり

    所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-21-6フォレストビル
    TEL 03-6459-2347
    WEB https://npoyoridori.wixsite.com/npoyoridori

    この度は、数ある団体の中から当法人を選んでくださいまして誠に有難うございました。
    サービス管理責任者である小田川と私が「みどり工房」と出会ったのは、平成13年の冬でした。活動の月日を重ねる内に、精神障害者の存在に対しての偏見を目の当たりにする出来事が重なり、私たちは「認定」NPO法人取得を目指すことにしました。
    今では、立ち上げたお母さま達は他界し、メンバーは就職・結婚・精神病院への入院など様々な形での卒業を迎え、顔触れも大きく変わりました。例えご家族がいなくなっても、彼らが生まれ育ったこの地へまた戻って来て安心して生活ができるように、私たちはみどり工房の運営を継続していきたいと思っています。
    メンバー自らがご自分の足で立って歩いていくこと、そして、障害があってもなくても誰もが世の中の役に立っていることを実感できる社会を作るべく、皆様のお力をお貸しください。
    今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

    施設長 吉本 

    受付終了
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